中東のシーシャ事情|エジプトの老舗と日本の意外な関係

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シーシャの話をしていると、必ず「本場は中東」という言葉が出てきます。では実際に、中東のメーカーはどうなっているのか。

調べていくと、日本の会社の名前が出てきます。

この記事は、JT グループの公式リリースと、メーカーの公式サイトを参考にまとめています。

この記事の内容

シーシャの中心地は中東

シーシャが「中東のもの」であることは、企業の公式文書にもはっきり書かれています。

JT グループは、エジプトのメーカーを買収した際の発表で、水たばこの市場をこう説明しています。

“exports to 85 countries, primarily in the Middle East and North Africa where such products have a deep rooted heritage.” (85 か国に輸出しており、その中心は、こうした製品が深く根づいた中東と北アフリカである)

「deep rooted heritage(深く根づいた伝統)」——買収する側の企業が、市場をこう表現しています。

シーシャがどこで生まれたかという話は、別の記事にまとめています。

シーシャ(水たばこ)の歴史|発祥・オスマン帝国・日本への広がり
図解: 中東の 2 社の比較。Nakhla はエジプトで日本の JT グループが 2013 年に買収し 85 か国へ輸出、Al Fakher は UAE で 1999 年に始まりドバイ国際金融センターに本社(自作の図、2026年9月時点)

エジプトの Nakhla|日本の JT グループが買収した

中東のシーシャを語るときに外せないのが、エジプトの Nakhla(ナハラ) です。

そして、この会社は 日本の JT グループの傘下にあります。

JT グループの英語サイトに掲載されているプレスリリース(2013 年 3 月 7 日付)には、こう書かれています。

“the JT Group has completed the acquisition of Al Nakhla Tobacco Company S.A.E. and Al Nakhla Tobacco Company – Free Zone S.A.E.” (JT グループは、Al Nakhla Tobacco Company S.A.E. と Al Nakhla Tobacco Company – Free Zone S.A.E. の買収を完了した)

拠点についても記載があります。

“headquarters and two factories in Cairo and Shebin El Kom, Egypt” (エジプトのカイロとシビン・エル・コムに本社と 2 つの工場)

日本の会社が、エジプトの水たばこメーカーを 2013 年から持っている。日本でシーシャを吸っている人にとっては、意外と近い話です。

85 か国へ輸出するという規模

同じ発表文は、Nakhla の位置づけをこう書いています。

“one of the world’s leading manufacturers of waterpipe tobacco (also known as Shisha or molasses) with an important presence in its home market.” (世界有数の水たばこメーカーであり、母国市場で重要な存在)

そして輸出の規模です。

“exports to 85 countries”

項目公式の記載
本社・工場カイロとシビン・エル・コム(エジプト)
輸出先85 か国
市場の中心中東と北アフリカ
買収の完了2013 年(発表は 3 月 7 日付)

85 か国という数字は、1 つの国のメーカーとしては相当な広がりです。

煙が立ちのぼる赤いシーシャ

UAE の Al Fakher|ドバイの金融街に本社

中東のもう一方の代表が、アラブ首長国連邦(UAE)の Al Fakher です。

公式サイトは、始まりをこう書いています。

“We began as a quality-driven shisha manufacturer in 1999.”

本社の所在地は、こう記載されています。

”…Area Name: Dubai International Financial Centre, Dubai, UAE.”

ドバイ国際金融センター(DIFC)——金融街の中にオフィスを置いているメーカーです。

Al Fakher の製品ラインや容量、原料については、別の記事に詳しくまとめています。

Al Fakher(アルファーヘル)とは|ラインと容量を解説
暗い背景に置かれた金属製のモダン型シーシャ

2 社で見える中東のシーシャ

公式に出ている範囲で 2 社を並べると、性格の違いが見えてきます。

NakhlaAl Fakher
国エジプトUAE
拠点カイロとシビン・エル・コムに本社と 2 工場ドバイ国際金融センター
始まり公式リリースに記載なし1999 年(公式サイト)
資本日本の JT グループ(2013 年に買収完了)親会社 AIR が Nasdaq に上場
広がり85 か国へ輸出over 90 markets

片方は工場を持つ製造の会社、もう片方は金融街に本社を置くブランド——同じ中東でも、見せ方がずいぶん違います。

どちらも大きな資本の下にある点は共通しています。シーシャは、家内工業ではなく国際的な産業になっています。

他の地域の事情は、同じシリーズにまとめています。

アメリカのシーシャ事情|州で変わる法律と専門店の例外

【FAQ】中東のシーシャのよくある質問

Q1. シーシャの本場はどこですか

中東です。JT グループは Nakhla の買収に際して、水たばこは「primarily in the Middle East and North Africa where such products have a deep rooted heritage」と説明しています。中東と北アフリカに根づいた製品だという記載です。

Q2. Nakhla はどこの国のメーカーですか

エジプトです。JT グループの発表に「headquarters and two factories in Cairo and Shebin El Kom, Egypt」とあり、カイロとシビン・エル・コムに本社と 2 つの工場があると記載されています。

Q3. Nakhla は日本の会社が持っているのですか

はい。JT グループが 2013 年に買収を完了しています。発表文は「the JT Group has completed the acquisition of Al Nakhla Tobacco Company S.A.E. and Al Nakhla Tobacco Company – Free Zone S.A.E.」で、プレスリリースの日付は 2013 年 3 月 7 日です。

Q4. Nakhla はどのくらいの規模ですか

JT グループは「one of the world’s leading manufacturers of waterpipe tobacco」と説明し、輸出について「exports to 85 countries」と記載しています。85 か国への輸出という規模です。

Q5. Al Fakher はどこの国のメーカーですか

アラブ首長国連邦(UAE)です。公式サイトに記載されている本社の所在地はドバイ国際金融センター(Dubai International Financial Centre)です。

Q6. Al Fakher はいつからありますか

公式サイトに「We began as a quality-driven shisha manufacturer in 1999.」とあります。1999 年にシーシャのメーカーとして始まった、という説明です。

Q7. 中東の 2 社は何が違いますか

公式に出ている情報の範囲では、Nakhla はエジプトで工場を持ち日本の JT グループの傘下にあるメーカー、Al Fakher は UAE のブランドで親会社が Nasdaq に上場しているメーカーです。

Q8. 日本でも買えますか

日本で製造たばこを売るには財務省による小売定価の認可が必要です。認可の状況は変わるため、取り扱いのある販売店でご確認ください。

まとめ|本場は遠くない

  • 水たばこの市場の中心は 中東と北アフリカ(JT グループの公式リリース)
  • エジプトの Nakhla は、日本の JT グループが 2013 年に買収を完了
  • 拠点は カイロとシビン・エル・コムに本社と 2 工場、85 か国へ輸出
  • UAE の Al Fakher は 1999 年に始まり、本社はドバイ国際金融センター
  • どちらも大きな資本の下にある。シーシャは国際的な産業になっている

「本場は中東」と言うとき、その一角は日本の会社が持っています。知っていると、メニューの見え方が少し変わります。

参考資料

URL はすべて 2026 年 9 月 22 日に確認しました。

シーシャはたばこ製品です。20 歳未満の方はご利用いただけません。