rekordbox のホットキューとループの使い方|打つ位置と消し方

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「ホットキューは打ったけれど、どこに打てばいいのか分からない」——rekordbox のホットキューとループでつまずくのは、打ち方ではなく位置の決め方であることが多いです。

本記事では、8 個しかない枠をどう割り振るか、ループをどう作って保存するか、それを XDJ-RX3 のパッドでどう呼び出すかを順番にまとめます。画面名と仕様は rekordbox 7 系(取扱説明書は 7.1.4、2026 年 9 月時点)を基準にしています。

この記事の内容

ホットキューとループの違い|点と区間

点を呼ぶのがホットキュー

ホットキューは「この位置から再生する」という点です。イントロの頭やドロップの頭を登録しておくと、曲のどこを再生していても一発でそこへ飛べます。

区間を繰り返すのがループ

ループは「ここからここまでを繰り返す」という区間です。次の曲の準備が間に合わないときに時間を稼いだり、ブレイクを長く引き延ばしたりできます。

両方を同じ枠に入れられる

この 2 つは別物ですが、保存先の枠は共通です。ループ再生中にホットキューの枠を押すと、点ではなくループそのものがその枠に保存されます。rekordbox では、点として保存したものと区別できるよう、ループはオレンジ色で表示されます。

つまり「A は点、B はループ」という持たせ方ができます。この性質が、次の枠の割り振りで効いてきます。

曲の構造そのものの読み方は、BPM と拍の話とセットで覚えると早くなります。

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図解: ホットキューは点、ループは区間。保存できるのは 1 曲 8 個で、A はイントロ頭、B はブレイク、C はドロップ、D はアウトロ頭(自作の図、2026年9月時点)

8 個の枠をどう割り振るか

保存できるのは 1 曲 8 個

rekordbox の EXPORT モードで 1 曲に保存できるホットキューは 8 個(A〜H) です。XDJ-RX3 のパフォーマンスパッドも 8 個なので、仕込んだものがそのまま再現されます。

なお、呼び出せる数は機材によって違います。手元の機材が何個まで対応しているかは、その取扱説明書で確認してください。

全曲で同じ並びにする

8 個を曲ごとにばらばらに使うと、現場で「この曲の C は何だったか」を思い出すことになります。どの曲でも同じ順番にしておくのが、いちばん効く工夫です。

枠役割打つ位置
Aイントロ頭1 拍目。繋ぎ始めの基準
Bブレイク頭展開が落ちるところ
Cドロップ頭いちばん盛り上がる位置
Dアウトロ頭抜け始めるところ
E〜F予備の点2 回目のドロップ、印象的なボーカルなど
G〜Hループ引き延ばしたいブレイクや 4 小節の区間

A〜D の 4 点だけでも現場は回ります。まず 4 点を全曲に打ち、慣れてから E 以降を足すのが無理のない順番です。

ループ用の枠を最後に寄せる

G と H をループ専用にしておくと、パッドを押したときに「点が飛ぶのか、ループに入るのか」を指が覚えます。押し間違いで意図せずループに入る事故が減ります。

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ホットキューの打ち方・消し方

クオンタイズをオンにしてから打つ

クオンタイズをオンにしてホットキューを打つと、いちばん近いビートグリッドの位置に自動で吸着します。手で押したタイミングの数十ミリ秒のずれを気にしなくてよくなるので、基本はオンで打ちます。

それでもずれる場合は、ホットキューではなくビートグリッド自体がずれています。先にグリッドを直してから打ち直してください。グリッドの修正は取り込みと解析の工程の話です。

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上書きはできない

XDJ-RX3 では、すでにホットキューが入っているパッドに上書きはできません。位置を変えたいときは、そのパッドのホットキューを先に消してから打ち直します。rekordbox 側も同じで、枠を空にしてから設定します。

打ち直しが前提の作業なので、最初から完璧な位置を狙わないほうが早く進みます。ざっと 4 点を打って、聴き返して直すほうが結局は速いです。

GATE モードで「押している間だけ」

rekordbox の環境設定でホットキューを GATE モードにすると、パッドを押している間だけ再生し、離すと元の地点に戻ります。ボーカルの一節だけを差し込むような使い方ができます。

XDJ-RX3 にも Gate Cue モードがあり、HOT CUE/CALL ボタンで切り替えます。押している間だけ再生され、そのまま PLAY/PAUSE を押すと、パッドを離しても再生が続きます。

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ループの作り方|オートビートループと手動

拍数で作るオートビートループ

いちばん簡単なのは、拍数を指定して作るオートビートループです。ボタンを押した時点が始点になり、指定した拍数ぶんのループが作られます。指定できる範囲は曲の BPM に応じて 1/64 拍から 512 拍までと幅があります。

実際に使うのは 4 拍・8 拍・16 拍あたりです。まず 8 拍で作って、長さを半分や倍に調整するのが分かりやすい手順です。ループ再生中に長さを半分/倍にする操作が用意されています。

手動で始点と終点を決める

拍にきれいに乗らない区間を繰り返したいときは、始点と終点を手で指定します。クオンタイズをオンにして始点を指定すると、ビートグリッドの位置に合わせられます。

ループを解除する

オートビートループのボタンをもう一度押すと、ループが解除されて通常再生に戻ります。入るときと同じボタンで抜けるので、現場で迷いにくい設計です。

保存したループとアクティブループ

MEMORY に保存する

ループ再生中、あるいは解除した直後に MEMORY を押すと、そのループポイントを保存できます。保存できるのはキューポイントと合わせて 1 曲 10 個までです。

ホットキューの 8 個とは別の枠なので、よく使うループは MEMORY 側に逃がすと、ホットキューの枠を点に使えます。

アクティブループにすると自動で入る

保存したループは、アクティブループに指定できます。指定するとオレンジ色の表示が赤に変わります。

対応するプレーヤー側で自動再生の設定を有効にしておくと、再生位置がその地点に来たときに自動でループ再生が始まります。アウトロが短い曲に長めのループを仕込んでおけば、繋ぎが間に合わなかったときの保険になります。

ループを音源として書き出す

ループ再生中に、そのループを WAV ファイルとして書き出すこともできます。書き出されたファイルは 48 kHz・16 bit でコレクションに追加されます。ジングルや効果音として使い回したいときに使えます。

XDJ-RX3 のパッドで呼び出す

仕込んだものがそのまま出る

rekordbox で打ったホットキューとループは、USB 経由で XDJ-RX3 にそのまま渡ります。HOT CUE/CALL ボタンを押して Hot Cue モードにすると、パフォーマンスパッドの A〜H に対応します。

ホットキューが入ったパッドを押すと、その地点から再生が始まります。ループが入ったパッドを押した場合は、ループ再生が始まります。

現場でその場で打つ場合

現場で打つこともできます。Hot Cue モードで、設定したい位置でパッドを押すだけです。ただしループ再生中に押すと、ホットキューではなくループが設定されます。意図せずループが入るのは、たいていこれが原因です。

自動で呼び出す設定

HOT CUE AUTO LOAD をオンにしておくと、曲を読み込んだ時点でホットキューが自動で呼び出されます。仕込みを前提に組み立てるなら、オンにしておくほうが手数が減ります。

USB の準備そのものでつまずいている場合は、書き出しと管理の記事が近道です。

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【FAQ】ホットキューとループのよくある質問

Q1. ホットキューは 1 曲に何個まで打てますか

rekordbox の EXPORT モードでは 1 曲 8 個(A〜H)までです。XDJ-RX3 も 1 曲 8 個で、パッドの A〜H にそのまま対応します。ただし呼び出せる数は機材によって違うので、使う機材の取扱説明書で確認してください。

Q2. ホットキューとループは何が違いますか

ホットキューは「ここから再生する」という点、ループは「ここからここまでを繰り返す」という区間です。ループ再生中にホットキューの枠を押すと、点ではなくループそのものがその枠に保存され、rekordbox ではオレンジ色で表示されます。

Q3. ホットキューがビートからずれます

クオンタイズをオンにしてから打つと、いちばん近いビートグリッドの位置に自動で合います。それでもずれる場合はビートグリッド自体がずれているので、先にグリッドを直してからホットキューを打ち直してください。

Q4. 打ったホットキューを消すにはどうしますか

XDJ-RX3 では、すでにホットキューが入っているパッドに上書きはできません。先にそのパッドのホットキューを消してから、新しい位置で打ち直します。rekordbox 側でも同じ枠を空にしてから設定します。

Q5. ループの長さはどこまで指定できますか

オートビートループでは 1/64 拍から 512 拍まで、曲の BPM に応じて設定できます。ループ再生中に長さを半分にしたり倍にしたりもできるので、まず 4 拍か 8 拍で作ってから調整するのが分かりやすい方法です。

Q6. アクティブループとは何ですか

保存したループを「自動で入るループ」にする設定です。rekordbox で保存したループをアクティブループにすると表示がオレンジから赤に変わり、対応するプレーヤーで自動再生を有効にしておくと、その地点に来たときに自動でループ再生が始まります。

Q7. ループポイントはいくつ保存できますか

rekordbox では、キューポイントと合わせて 1 曲あたり 10 個までです。ホットキューの 8 個とは別の枠なので、よく使うループは MEMORY に保存しておくと、ホットキューの枠を節約できます。

Q8. GATE モードは何に使いますか

パッドを押している間だけ再生し、離すと元の地点に戻るモードです。ボーカルの一節だけを差し込むような使い方ができます。rekordbox の環境設定で切り替えます。

まとめ|位置を先に決める

  • ホットキューは点、ループは区間。保存先の枠は共通で、ループ再生中に押すとループが入る
  • 保存できるのは 1 曲 8 個。XDJ-RX3 のパッドも 8 個でそのまま対応する
  • A=イントロ頭 / B=ブレイク / C=ドロップ / D=アウトロ頭を全曲で揃えると、現場で迷わない
  • クオンタイズをオンにして打つ。ずれるならビートグリッドを先に直す
  • よく使うループは MEMORY に逃がす(キューと合わせて 1 曲 10 個)
  • アクティブループにしておくと、その地点で自動的にループへ入る

打つ位置さえ決まっていれば、操作そのものは数分で覚えられます。先に割り振りを決めてから仕込むのが遠回りに見えて速い方法です。

参考資料

ホットキューとループの仕様は公式の取扱説明書を参考にしています(2026 年 9 月時点)。

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仕込んだホットキューが現場の機材でそのまま出るかは、実機に挿してみるのがいちばん早い確認方法です。

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